昨今、政治資金パーティーが話題となっており、ニュースや新聞などでも多く報道されています。
政治資金パーティって何をしているの?と疑問に思われている方もいらっしゃるかと思います。
そこでここでは政治資金パーティについて何をするのか内容についてと参加するメリットと参加方法について紹介してみたいと思います。
また、何故政治資金パーティがこんなにも話題となっているのかについても合わせて解説したいと思います。
政治資金パーティーって何をするの?
ではまずは政治資金パーティーとは何をするのかについて紹介したいと思います。
まずは政治資金パーティについて定められている法律がありますのでそれについて紹介したいと思います。
政治資金パーティー(対価を徴収して行われる催物で、当該催物の対価に係る収入の金額から当該催物に要する経費の金額を差し引いた残額を当該催物を開催した者又はその者以外の者の政治活動(選挙運動を含む。これらの者が政治団体である場合には、その活動)に関し支出することとされているものをいう。以下同じ。)は、政治団体によつて開催されるようにしなければならない。— 政治資金規正法第8条の2
政治資金パーティwikiより引用
政治資金パーティーとは、政治資金規正法第8条の2に定められている通りで政治活動費や選挙運動費を集めるために開催するものです。
上記の内容について簡単に説明しますと
パーティーの会費から、食事代や会場費などの経費を差っ引いた分を、
政治時活動や選挙運動の活動費として使えます。
この1,400,000円を活動費に充てることができると、法律で定められています。
厳密に言えば、そこから会場費や講師がいれば謝礼を払う事になります。
会費は大体1万円から2万円となっていて、ホテルを会場とすることが多いです。
パーティーの流れとしては、
このような流れとなっております。
資金を集めることが主な目的の為、食事は簡素です。
ホテルならば、ビュッフェ形式がほとんどです。
来場者は経営者か議員、後援会員が主に参加しております。
食事を提供しない資金集めパーティーもあります。
食事を提供しないといけないと定められていません。
講義形式のパーティーもあり、会費に対して対価を提供していれば問題ないとされています。
政治家に対して寄付や献金が基本的には認められていますが、
なぜ中の政治家は政治資金パーティーというややこしい方法で資金を集めるのでしょうか。
一つはお金を広く集められるという理由と、
もう一つの理由はどの政党にも所属していない無所属の政治家にとってのお金を集める唯一の方法が
政治資金集めパーティーだからです。
政治家は企業から直接献金をもらうことが出来ません。
全て個人からでないと献金は受け取れません。しかも個人からでも年間150万円までと決まっています。
しかし、政党に対しては企業は献金することが出来ます。
つまりはこういうことが可能となっております。
流れとしては、A社が100万円〇〇政党に対して献金し、
○○政党を一旦経由してその政治家に100万円が渡るという流れです。
ちなみに企業・団体からの政党への献金は、
750万~1億円までが上限の範囲となっており、
その額は資本金の額、組合員数等により異なります。
政党に属している政治家は政党経由の寄付が可能となるのですが。
無所属の政治家は政党に属していないためそれができません。
そこでパーティーを開催してお金を集めないといけないのです。
企業はパーティー券を買って資金援助をします。
パーティー券を買って援助している為、企業献金にはならないのです。
これが政治資金パーティーを開催する主な理由です。
政治資金パーティーに参加するメリットについて
では次に政治資金パーティに参加するメリットについて紹介します。
メリットをまとめるとこのようになります。
以上が主なメリットとなります。
政治資金パーティーの参加方法について
政治資金パーティーに参加するには基本的には、応援する政治家にとって濃い関係でないと、
参加できません。
資金集めパーティーはクローズドで開かれることが多いです。
例えば後援会のみに案内するなどあまり広く開催することを周知しません。
ですので、資金集めパーティーに参加しようと思うと最低限、後援会に入会しておかないといけません。
なぜ最近政治資金パーティーが話題となっているの
自民党の政治資金について話題となっていますがなぜ騒がれているのか解説します。
自民党には派閥主催の政治資金パーティーがあります。(旧安倍派、岸田派、二階派など)
自民党は党内の中で派閥があり、派閥間でどこが主導権を握るか日夜争っています。
その各派閥で資金集めパーティーが開催されます。
まず派閥内で資金集めパーティーが企画された後、派閥に属している議員に何枚売ってこないといけないかというノルマが課されます。
余談ですが、パーティー券は業界ではパー券と言われます。
各議員は売ってきた金額を派閥に納めます。
ノルマに対して多く売った超過分をキックバックとして議員に報酬として返されます。
ここまでは問題はありません。
しかし自民党議員は派閥からもらったキックバック分を自分の収支報告書に記載しなかったのです。
収支報告書とは年に一度自分が政治活動に使ったお金の収支を報告するものです。
企業でいえば決算書といえば適当かと思います。
派閥から返されたお金は収支報告書に記載しないといけません。
そしてそのお金は政治活動に使わないといけません。
しかし自民党議員はキックバック分を収支報告書に記載せず、自分のポケットに入れて裏金化したのです。
昨今騒がれている政治資金パーティーは、
資金集めパーティーを開催することが問題なのではなく、
キックバックを貰うことも問題ではなく、問題なのは貰ったキックバック分を収支報告書に記載せず裏金化したことが問題なのです。
政治資金パーティーについてのまとめ
政治活動、選挙に出ることは選挙の規模にもよりますが非常にお金がかかります。
お金を集めることは選挙戦を戦う上でマストでやらないといけません。
どんな経歴を持っていても、どんな政策を掲げていても、お金がなくて立候補できないと元も子もありません。
お金集めというのは候補者に取って必要な能力です。
その中でお金を集めるには沢山の規制があります。
その法律の網を唯一かいくぐれて、多く集められるのが政治資金集めパーティーです。
今回政治資金集めパーティーが発端となり、政治とカネの問題がクローズアップされています。
政治家はよりクリーンにお金を集めていかないといけません。
有権者は自分たちの代表がどんな人なのか、厳しい目をもって政治に向き合っていくことが重要です。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
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